Mini CMSとは?
CMSは「Content Management System」の略で、Webサイトの内容を管理・更新するための仕組みです。WordPressをはじめ、さまざまなCMSがあります。
一方で「Mini CMS」という言葉には、WordPressのような明確な製品分類や統一された仕様があるわけではありません。
一般的には、
- 必要な機能だけを備えている
- 管理画面がシンプル
- 小規模なWebサイトに導入しやすい
- サーバーへの負担が比較的小さい
- 特定のコンテンツだけを管理できる
といった、小さく・シンプルに使えるCMSを表す言葉として使われています。
大切なのは、「小さなサイト専用」という意味だけではないことです。
たとえば50ページある企業サイトでも、頻繁に更新するのがお知らせと導入事例だけなら、その部分だけCMSで管理するという考え方があります。
サイトの規模を小さくする だけではなく、
CMSが担当する仕事を必要な範囲に絞る と考えることもできます。
大きなCMSが必要ないサイトもある
CMSには便利な機能がたくさんあります。記事管理、ユーザー管理、カテゴリー、タグ、検索、コメント、プラグイン、テーマ、権限管理、APIなど、さまざまな機能を利用できます。
大規模なWebサイトや、毎日のように大量のコンテンツを公開するサイトでは、こうした機能が役立ちます。
しかし、小規模な企業サイトではどうでしょうか。
実際に更新するものが、
程度なら、多くの機能を持ったCMSは必要ない場合があります。CMSを導入すること自体が目的ではありません。
それが実現できれば十分というWebサイトもあります。
Mini CMSには3つの考え方がある
Mini CMSを考えるときは、大きく3つに分けると分かりやすくなります。
小規模サイト全体を管理するCMS
会社案内サイト、店舗サイト、サービスサイト、ポートフォリオなど、小規模なWebサイト全体を管理するタイプです。ページ編集、お知らせ、画像管理など、必要最低限の機能だけを備え、分かりやすさ、導入しやすさ、管理しやすさを重視します。
Webサイトの一部分だけを管理するCMS
サイト全体をCMSにする必要がない場合、「お知らせだけ」「施工事例だけ」「製品情報だけ」のように更新する部分だけ管理できるようにします。それ以外のページはHTMLで公開するため、既存サイトを大きく作り直さずに導入したい場合に向いています。
管理するときだけCMSを使う(静的生成)
公開ページそのものをCMSで動かさない方法です。管理画面ではCMSを使いますが、保存した内容からHTMLを生成し、公開側には静的HTMLだけを置きます。閲覧者がアクセスするときにDBやPHPへ接続しないため高速・安全です。これはAIHP CMSが採用している方式です。
Mini CMSのメリット
Mini CMSの大きなメリットは、機能が少ないことそのものではありません。必要のない仕組みを抱えなくてよいことです。
CMSは高機能になるほど、できることが増えます。一方で、管理する設定や仕組みも増えていきます。
小規模サイトでは、できることを増やすより、
- 「担当者が迷わない」
- 「更新方法が分かる」
- 「余計な部分を触らなくていい」
ということの方が重要になる場合があります。特に更新担当者がWeb制作者ではない企業サイトでは、管理画面の分かりやすさは重要です。
WordPressとMini CMSはどちらがいい?
WordPressには非常に多くの機能があり、ブログ、オウンドメディア、会員サイト、ECとの連携など、さまざまなWebサイトを作ることができます。そのため、WordPressが向いているサイトはたくさんあります。
Mini CMSはWordPressを置き換えるためだけのものではありません。重要なのは、サイトに必要な機能に合わせて選ぶことです。
| 項目 | Mini CMS | WordPress |
|---|---|---|
| 小規模サイト | 向いている | 利用可能 |
| ブログ・大量の記事 | 製品による | 向いている |
| 必要な部分だけCMS化 | 向いている場合がある | 構成による |
| プラグインによる機能追加 | 少ない | 非常に多い |
| 管理画面 | シンプルなものが多い | 多機能 |
| 大規模な拡張 | あまり目的としない | 対応しやすい |
WordPressの機能が必要ならWordPressを使う。そこまでの機能が必要なければ、もっと小さな仕組みを選ぶ。CMS選びは、そのくらいシンプルに考えてもよいのではないでしょうか。
Mini CMSが向いているサイト
Mini CMSは、特に次のようなサイトで検討しやすい選択肢です。
数ページ〜数十ページ程度の企業サイト
ページ数が少なく、大量の記事管理や複雑な権限管理を必要としないサイトです。
更新する場所が限られているサイト
会社概要、お知らせ、実績、採用情報など、一部のコンテンツだけを定期的に更新するサイトです。
現在のHTMLをなるべく残したいサイト
CMS導入のためにWebサイト全体を作り直すのではなく、既存のHTMLやデザインを生かしたい場合です。
CMSの管理や保守を増やしたくないサイト
多くの拡張機能を追加するより、必要な仕組みだけをシンプルに維持したい場合です。
Mini CMSが向いていないサイト
反対に、Mini CMSが必ずしも適しているとは限らないサイトもあります。
大量の記事を毎日公開するメディア、複数部署・多数の担当者による複雑な承認フローが必要なサイト、会員管理やECなど多くの機能をWebサイト上で動かす必要がある場合です。
こうしたサイトでは、本格的なCMSや専用システムを選んだ方が適していることがあります。
小さいCMSほど優れている、ということではありません。
サイトに必要な機能よりもCMSが大きすぎないことが大切です。
静的HTMLサイトにもCMSは追加できる
すでにHTMLで作られたWebサイトの場合、「CMSを導入するならサイトを作り直さなければならない」と思われることがあります。
しかし、必ずしもそうではありません。HTMLで作られたサイトに対して、更新に必要な部分だけ管理機能を追加する方法もあります。
など、担当者が変更するところだけを管理対象にします。デザインやHTMLをすべてCMS専用テンプレートに作り直すのではなく、現在のWebサイトを生かしながら管理機能を足すという考え方です。
AIHP CMSも「小さく使う」ことを重視しています
AIHP CMSは、PHPとMySQLで動作するCMSです。一般的な国内レンタルサーバーでの利用を想定しています。
特徴は、管理画面でページを保存すると、公開用の静的HTMLを生成することです。管理画面ではCMSを利用しますが、公開されたページを閲覧するときにはPHPやデータベースを動かしません。
という構成です。
また、テンプレートには独自の複雑なテンプレート言語を使いません。通常のHTMLに data 属性を追加して、どこをCMSで管理するかを指定します。
たとえば、
<h1 data-aihp="title">ここにタイトルが入ります</h1>
のように data-aihp="title" を付けた場所をタイトルとして管理するといった形です。
そのため、サイト全体をCMS中心の構造に作り直すのではなく、HTMLを基本にしながら、管理したいところを決めていくことができます。
必要なところだけ管理できればいい
Webサイトを運用するために、必ず大きなCMSを入れる必要はありません。
サイトによっては必要なのは、
といった、ごく普通の更新だけです。それなら、
Mini CMSは、「小さなWebサイトのためのCMS」というだけではありません。
・CMSそのものを必要以上に大きくしない。
・必要な機能だけを使う。
・必要なところだけを管理する。
そんなCMSの使い方を表す言葉として考えることができます。
WebサイトにCMSを合わせるのであって、CMSにWebサイトを合わせる必要はありません。
AIHP CMSを試してみる
AIHP CMSは、静的HTMLで公開するWebサイト向けのCMSです。
現在のHTMLを生かしながら、更新に必要な管理機能を追加できます。商用利用を含め完全無料でご利用いただけます。
よくある質問
Mini CMSと普通のCMSは何が違いますか?
Mini CMSに決まった仕様があるわけではありません。一般的には、多くの機能を備えることよりも、必要な機能に絞ってシンプルに使えるCMSを指して使われます。
Mini CMSは小規模サイト専用ですか?
必ずしもそうではありません。Webサイト自体は大きくても、お知らせや実績など一部分だけをCMSで管理する使い方も考えられます。
Mini CMSとヘッドレスCMSは同じですか?
同じではありません。ヘッドレスCMSはコンテンツ管理と表示部分を分離し、APIなどを通してコンテンツを利用する仕組みです。Mini CMSはシステムの規模や役割を小さく絞る考え方なので、両者は別の軸です。
WordPressからMini CMSへ変更できますか?
サイトの構成によります。WordPress独自の機能を多数利用している場合は簡単ではありません。一方、会社案内など比較的シンプルなWebサイトであれば、必要なページを静的HTMLにして軽量なCMSへ移行できる場合があります。
静的HTMLでもCMSを使えますか?
可能です。CMSでコンテンツを管理し、保存時に静的HTMLを生成する方法や、既存HTMLの一部分だけを管理対象にする方法があります。