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脱WordPressとは?企業サイトの代替手段とメリット・デメリット

WordPressの運用を見直したい企業担当者へ。更新通知への対応、セキュリティ保守の負担、小さな修正にかかる時間と費用などを背景に、WordPress以外の選択肢を検討する企業が増えています。

脱WordPressとは、最初からWordPressを廃止することではありません。 サイトの役割、更新頻度、必要な機能、保守体制を整理し、現在の仕組みが企業サイトの運用に合っているかを確認することから始まります。

脱WordPressとは

脱WordPressとは、企業サイトの運用方法を見直すことです。

脱WordPressとは、最初からWordPressを廃止することではありません。 サイトの役割、更新頻度、必要な機能、保守体制を整理し、現在の仕組みが企業サイトの運用に合っているかを確認することから始まります。

整理した結果、別のCMSへ移る企業もあれば、静的HTMLへ移す企業、EC部分を専用サービスへ分ける企業もあります。 保守体制が整っているなら、WordPressをそのまま使い続ける判断もあります。

補足:WordPressは現在も広く利用されています

W3Techsの調査では、2026年7月24日時点で、CMSが判別できたサイトにおけるWordPressの世界シェアは59.1%です。 日本をサーバー所在地とするサイトでは、2026年7月23日時点で88.1%とされています。 ただし、日本の数値は企業サイトに限定した採用率ではなく、個人サイト、個人ブログ、各種メディアなども含む集計です。

企業サイトで見直しが起きる理由

脱WordPressを考えるきっかけは、シェアではなく、公開後の運用です。

WordPressが広く使われていることと、現在の企業サイトに合っていることは別の問題です。 企業サイトの制作やCMS構築では、公開後に必要な保守と、担当者が実際に行いたい更新の間にずれが生じることがあります。

01

更新が放置されるか、自動更新に任せきりになる

更新通知が届いても担当者が安全性を判断できず、そのままになる企業サイトがあります。一方、自動更新が有効な場合は担当者の操作なしで更新されますが、更新後に表示崩れや機能不全が起きた際に確認する体制が決まっていないことが課題となります。

02

小さなテキストや画像の修正にも時間と費用がかかる

社内に知識を持つ担当者がいない場合、文言や画像の差し替えだけでも制作会社へ依頼する必要があります。作業のたびに依頼の手間、反映までの待ち時間、個別費用が発生します。

03

実際の更新頻度に対して、保守する仕組みの規模が大きい

更新が月に数回または数か月に一度の企業サイトであっても、WordPress本体、テーマ、複数のプラグインのセキュリティ保守は継続します。日常の更新内容に対して、管理する仕組みの規模が大きすぎないか確認が必要です。

WordPressに問題があるから一律に移行するのではありません。 必要な更新に対して、保守する仕組みが大きすぎる、担当が決まっていない、修正に時間がかかるといったずれがあるときに、ほかの方法を比較する意味があります。

脱WordPressのセルフ診断

WordPressを残すか、別の方法へ移るか

脱WordPressを検討する際は、自社のサイト用途と運用体制から「WordPressを継続すべきサイト」と「運用方法を見直しやすいサイト」を区別します。

WordPressを残す

WordPressを継続すべき企業サイト

  • 毎日のように複数人で記事を投稿・編集している
  • 投稿者・編集者・管理者など、細かなWeb権限管理が必要である
  • 独自の会員機能、EC機能、複雑な予約・決済機能を中心に運用している
  • WordPress固有のプラグインやカスタムフィールドに強く依存している
  • 社内にWordPressの保守・セキュリティ管理を担当できる専任者がいる
  • 現在の運用体制に特別な課題や不満を感じていない
別の方法を検討する

運用方法を見直しやすい企業サイト

  • 会社案内、サービス紹介、採用情報などの固定ページが中心である
  • ページの更新頻度が月に数回、または数か月に一度程度である
  • 主な更新内容が文章、画像、料金表、営業時間などの一部修正である
  • お知らせや実績紹介の追加だけを社内で行いたい
  • 問い合わせフォームを維持するためだけにWordPressを運用している
  • 保守費用やセキュリティ脆弱性対応の負担を減らしたい

固定ページは静的HTMLへ移し、記事部分だけWordPressへ残すなど、サイトを分けて運用する方法もあります。

主な代替手段

WordPressの代わりは、別のCMSだけではありません。

先に製品名を並べると、自社に必要な仕組みを判断しにくくなります。 サイトの目的や社内で対応したい作業範囲に応じて、静的HTML、SaaS型Web制作サービス、部分CMS、ヘッドレスCMSなどの選択肢があります。

代替手段 向いているサイト セキュリティ保守負担 社内更新の容易さ 主な特徴と留意点
静的HTML 更新が少なく、構成がシンプルな企業サイト 極めて低い 専門知識が必要 データベースを持たないため安全性が高く動作が高速。ページ追加や修正には制作会社への依頼が必要。
静的HTML + AIHP 静的HTMLのまま社内でテキスト・画像を更新したいサイト 極めて低い 高い(文章指示で更新) 静的HTMLの安全性を保ちつつ、AIの補助で社内更新が可能。会員・ECなど複雑な動的機能には非対応。
SaaS型Web制作サービス (Wix / STUDIO等) 新規作成からデザイン変更まで社内完結させたいサイト 低い(事業者依存) 高い(ノーコード操作) 画面上で感覚的に編集可能。独自機能の拡張制限や、他システムへのデータ移行難易度に留意が必要。
部分CMS / 静的書き出しCMS お知らせや実績のみ社内更新し、全体は静的に保ちたいサイト 低い〜中程度 中程度(投稿画面操作) 公開ページを静的化して安全性を確保しつつ、記事部分だけを管理。導入時にテンプレート設計が必要。
ヘッドレスCMS 制作会社や開発者と共に独自デザイン・複数メディアを運用するサイト 低い〜中程度 中程度(コンテンツのみ) 表示部分と管理画面を分離。自由なデザインが可能だが、表示側の開発・保守体制が必要。
別のCMSへ移行 管理画面でのページ作成・編集運用を今後も続けたいサイト 中程度〜高い 高い(管理画面操作) 従来の運用感を維持しやすい。移行先のCMSでも本体・プラグインの保守対応が継続して発生する。
01

会社案内やサービス紹介が中心の企業サイト

更新が月に数回、または数か月に一度であれば、サイト全体をCMSで管理し続ける必要があるかを確認します。静的HTMLを基本にして、お知らせや問い合わせなど必要な部分だけに更新機能を加える方法もあります。

検討する方法
静的HTML、静的HTML+更新支援ツール、お知らせ部分だけのCMS
確認する条件
ページの追加やデザイン変更を誰が行うかは、制作会社を含めて決めておく必要があります。
02

お知らせや実績紹介だけを社内で更新したい企業サイト

固定ページと日々の更新を分けて考えます。会社案内やサービスページは静的に保ち、お知らせや実績だけを小さなCMSで管理すれば、更新のためにサイト全体を大きな仕組みにする必要はありません。

検討する方法
部分CMS、静的書き出しCMS、静的HTML+更新支援ツール
確認する条件
投稿の承認、公開予約、カテゴリ管理が必要なら、更新部分のCMS機能を先に確認します。
03

オウンドメディアを複数人で運用するサイト

記事数が多く、執筆、確認、承認、公開を複数人で行う場合は、投稿管理を中心に選びます。企業サイト本体とは分けて、オウンドメディア向けCMSや静的出力に対応したCMSを使う構成も検討できます。

検討する方法
記事運用向けCMS、静的書き出しCMS、運用体制がある場合はWordPressを継続
確認する条件
権限、承認フロー、検索、関連記事、記事移行の方法を事前に確認します。
04

EC・オンライン販売が中心のサイト

商品、在庫、決済、配送まで扱う場合は、一般的なCMSではなくEC専用サービスを中心に考えます。企業サイトと通販を分ける方法や、自社ECを持たずモールへ販売を集約する方法も選択肢です。

検討する方法
EC専用サービス、ECパッケージ、モールへの集約、企業サイトとの分離
確認する条件
商品データ、顧客情報、決済、配送、手数料、解約後のデータ移行まで確認が必要です。
05

ページ改善や構成変更を継続して行う企業サイト

Search Consoleやコンサルティング会社の提案をもとに、文章、導線、ページ構成を頻繁に変える場合は、更新できる範囲の広さが重要です。管理画面だけで完結させるか、制作会社や開発者と分担するかで候補が変わります。

検討する方法
有償CMS、ヘッドレスCMS、Web制作サービス、制作会社との継続運用
確認する条件
自由度が高い仕組みほど、設計、開発、公開確認を担当する体制と費用が必要になります。
06

更新と保守をできるだけ社外へ任せたい企業サイト

社内で管理画面を使い続けることより、制作会社やサービス提供者へ更新と保守を任せる方が合う企業もあります。管理画面の有無ではなく、依頼方法、反映までの時間、費用、緊急時の連絡先を比較します。

検討する方法
制作会社の保守サービス、更新代行、SaaS型Web制作サービス
確認する条件
「何もしなくてよい仕組み」ではありません。保守責任の範囲と、契約終了後のデータの扱いを確認します。
07

費用を抑え、少しだけ社内更新できればよい企業サイト

現在のWordPressで必要な更新ができ、保守を担当する人や会社が決まっているなら、WordPressを継続する判断もあります。移行費用をかける前に、困っている作業が設定や運用ルールの見直しで解決できないかを確認します。

検討する方法
WordPressを継続、保守契約の見直し、更新範囲の整理
確認する条件
費用だけを理由に更新やバックアップを行わない状態は避け、最低限の保守担当を決めます。

この段階では、移行先の製品名を一つに決める必要はありません。 自社のサイトに近い項目から、必要な機能と運用体制を整理すると、比較する範囲を絞れます。

脱WordPressで変わること

脱WordPressにはメリットとデメリットがあります。

保守対象を減らせる一方で、移行作業や機能の作り直しが発生します。 現在の負担だけでなく、移行後に増える作業も含めて判断します。

メリット

使っていない機能を減らせる

お知らせや数ページの修正だけなら、サイト全体を大きなCMSで管理し続けない構成を選べます。

保守管理の対象を絞れる

WordPress本体、テーマ、複数のプラグインへの依存を見直し、実際に必要な仕組みへ絞れます。

更新方法を業務に合わせられる

管理画面、制作会社への依頼、AIによる更新など、担当者が続けやすい方法を選び直せます。

デメリット

初期移行作業と費用が発生する

既存のページ、画像、投稿データ、問い合わせフォーム、URLの棚卸しと移行作業が必要になります。

現在の機能をそのまま移せない場合がある

プラグイン固有の機能(予約・会員・特殊な検索等)は、別の方法で作り直すか、WordPressへ残す判断が必要です。

公開後の更新ルールを再定義する必要がある

移行先に応じた新しい更新手順や、誰が内容を確認して公開するかという社内運用フローの作成が必要です。

SEOの引き継ぎ

移行時にSEO(検索評価)とアクセスを引き継ぐ手順

WordPressをやめただけでSEOが上がるわけでも、必ず下がるわけでもありません。 検索流入のあるページを確認し、適切なデータと設定を引き継ぐことで、既存の評価を維持します。

  1. 01

    既存URLの維持と301リダイレクトの設定(旧URLから新URLへ恒久転送)

  2. 02

    タイトル(title)、メタディスクリプション(description)、見出し構造(H1-H3)の継承

  3. 03

    内部リンク構造および構造化データ(JSON-LD)の維持

  4. 04

    XMLサイトマップの更新とSearch Consoleでのインデックス確認

よくある質問

WordPressから移行する前の確認事項

WordPressを完全にやめる必要がありますか?

いいえ。現在の機能や運用によっては、一部だけ別の構成へ移す方法もあります。先に「やめる」と決めるのではなく、何に負担があり、何を残す必要があるかを確認することが大切です。

今のデザインを残せますか?

現在のサイト構成によりますが、見た目を活かして静的HTMLへ再構成できる場合があります。テーマやプラグイン、ショートコードに強く依存する部分は個別確認が必要です。

お知らせは自分で更新できますか?

更新方法を先に設計しておけば可能です。AIHPによる追加・修正のほか、お知らせ管理が必要な場合はAIHP CMSを単独または組み合わせて利用できます。

問い合わせフォームは使えますか?

WordPressなしでもフォームを設置できます。AIHP mailformは単独でも利用できますが、入力確認、迷惑メール対策、送信エラーなどを含め、サイトとサーバーに合わせた確認が必要です。

今のレンタルサーバーを使えますか?

AIHPは一般的なレンタルサーバーでの動作を想定したPHP製システムです。ただし、PHPのバージョンやサーバーの制限によって条件が変わるため、導入前に環境を確認します。

SEO順位は下がりませんか?

移行による影響をゼロとは言い切れません。URL、リダイレクト、各種メタ情報、内部リンクなどを適切に引き継ぎ、公開後も検索状況を確認する必要があります。

AIHPが向かないサイトもありますか?

あります。会員、EC、予約、決済、複雑な検索、大量の記事投稿などが中心の場合は、WordPressや別のCMS、専用システムの方が適している可能性があります。

現在のサイトを確認する

WordPressを残す部分と、変更できる部分を整理します。

ページ、更新頻度、プラグイン、サーバー環境を確認し、 現在の運用に合う方法を検討します。

制作会社・代理店の方は、制作会社向けページもご覧ください。